6月のオープンキャンパスへのご参加、ありがとうございました。

今回は介護福祉学科で行った体験授業
点字DEメーシ~自分の名刺を点字で作ろう」から、福祉にまつわる情報をお届けいたします。

この授業に関しては、コチラのブログページも参考になりますので、あわせてご覧になってください。

点字体験授業
(画像は当日の様子。クリックすると拡大します)

さて、生まれたときから日本語で生活や勉強をしてきた人にとって、
特別に何か別の文字表記を獲得しなければ「日本での日常生活で困る」という経験は、まず起こりません。
でも、なかには、特別な技術を養って新たな文字(言語)を習得していく人たちもいます。
私たちがよく知るところでは、視覚障害者の方の点字聴覚障害者の方の手話ですね。

EDOSENでは、より手厚い介護が出来る介護福祉士となるために、
こうした点字・手話というコミュニケーション方法を学ぶ授業を導入しています。
今回の体験授業では、そのなかから点字と身近なユニバーサルデザインを取り上げ、ご一緒に考えていただきました。

点字ブロックはお馴染みですが、駅の券売機、飲料自販機に付けられている点字、お気づきでしたか。
自販機などに付いている点字には商品名などが記載されています。
その点字・・・。どうやって「言葉」を打っているのでしょうね?

点字器具
(点字器具の一例。クリックすると拡大します)

まず、用紙を裏側にします。そして、右から左に打っていきます。
「エドセン」の場合は、そのまま読むと「ンセドエ」となりますが、ひっくり返すと「エドセン」!
では、間違えたときは? 
点を爪でつぶすか、「めめめ」とめの字を書きます。「め」は6つの点すべてを打つので、間違えたんだなとわかるからです。
このように書くと簡単そうに思えるかもしれませんが、慣れるまでは大変! 

そして、ユニバーサルデザインについての説明では・・・。
担当の星野 隆先生、紙幣を手にしていますね。(クリックすると拡大します)

点字紙幣

皆さんのお手元に、千円札、五千円札、一万円札があれば、ちょっと出してみていただけますか?

現行紙幣には識別マークが付けられています。
これは、凹版印刷(おうはんいんさつ:印刷技術のひとつで版に図像を削り込むもの)で、ザラつき持たせたものです。

  • かぎ型(E一万円券)
  •  
  • 8角形(E五千円券)
  •  
  • 横棒(E千円券)
  •  
  • 点字の「に」(D二千円券)

  • (画像は、独立行政法人 国立印刷局ホームページより転載)
    ※最近ではほとんど目にしない二千円札に付けられているのが点字。
    ※EやDは、発行された紙幣を分類するための記号(紙幣の名前みたいなものだと捉えてください)


    こうした「識別マーク」の存在、ご存知でしたか?
    この識別が、ユニバーサルデザインです。

    ユニバーサルデザインとは、「ユニバーサル」=「普遍的な、全体の」という言葉が示しているように、「すべての人のためのデザイン」を意味し、年齢や障害の有無、体格、性別、国籍などにかかわらず、できるだけ多くの人にわかりやすく、最初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすることをいいます。 この考え方は、1980年代にノースカロライナ州立大学(米)で建築や物のデザインを研究していたロナルド・メイス教授によって明確にされました。自身も障害をもつ彼は、「障害者など特別な人のための対応」と考えるバリアフリーに違和感を持ち、気持ちの上でのバリアを生み出さないデザイン手法を研究していたと言われています。 
    〈出典:ASCII.jpデジタル用語辞典〉

    紙幣以外では、ヘアシャンプーのボトル脇に付けられているギザギザが身近な例として代表的ですが、
    あなたの身の回りにもっとありますよ。探してみてくださいね!

    ところで、今回「メーシ」を作成された参加者の皆さん、手ごたえはいかがだったでしょうか 
    ぜひ感想などを当ブログにお寄せください。お待ちしています。

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