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本日は、8月18日(日)に開催したオープンキャンパスより、
心理・社会福祉学科 体験授業レポートをお送りいたします。

(この体験授業の予告ページ。バーをクリックするとご覧いただけます)「教えて! 人をサポートする仕事 ≪児童福祉分野≫ 」


座談会形式で行った体験授業は、とても熱気あふれる時間となりました。

今回お招きしたゲストスピーカーは、
矢野 善教さん(作新学院大学女子短期大学部幼児教育科 専任講師)
渡邊 瑞穂さん    (江戸川学園おおたかの森専門学校 非常勤講師・元児童養護施設勤務)、です。

児童福祉分野のスペシャリストでいらっしゃるおふたりからは、ご経験にもとづく実例などをとおして、
「児童福祉とは?」「児童養護とは?」を大変わかりやすくお話しいただきました。

0818心理社会①
(正面のお二人が矢野さんと渡邊さん。クリックすると拡大します)

児童福祉法 第一章 総則
第一条 全て児童は、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られること、その他の福祉を等しく保障される権利を有する。

児童の福祉を保障するための法律-「児童福祉法」では、児童を満18歳に満たない者と定義しています。
つまり、今回の参加者の大多数が「児童」です。

まずは、受講した「児童」たちの感想からご紹介いたしましょう。

社会福祉の仕事が、より詳しく分かりました。とてもためになる体験授業です。来て良かったです。
大変だけど大切な仕事だと感じました。人と関わる、人の生き方、人生に寄り添う、やりがいのある仕事です。
スクールソーシャルワーカーの説明と児童養護施設の話が印象に残りました。
相手の気持ちに応えることの大切さを知りました。

0818心理社会②
(専門家のお話を受けて意見交換をしています。クリックすると拡大します)

渡邊さん
は、
児童養護施設で子どもたちの生活をフォローしながら心身の発達を支援されてきました。
たとえば、子どもたちの学校行事への参観など、まさに「保護者」として細やかな関係性を築いていらっしゃった方です。

子どもたちが児童養護施設で暮らすことになった原因は、すべて家庭の事情が元になっています。
子ども自身による問題は何一つないのです。だからこそ、子ども本人が人生の主役になれるような支援をしたい、いつかは「育てられる側から、育てる側になるように」と願ってきました。渡邊さん)

また、矢野さんは、心理カウンセラーを出発点として、スクールソーシャルワーカーの道に進まれた方です。
児童や生徒が生活の中で抱えている様々な問題を解決するために支援されています。
子どもたちが抱えている悩みや問題を受けとめ解決へと進めていくには、やはり、相応の知識や経験が必要になります。投げかけられる難問に押しつぶされてしまうようではこの仕事は務まりません。
専門教育を修め、専門資格を取得する。専門家としての気概と能力が「支援」への原動力となります。(矢野さん)

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こうした専門家のお話を受けて、様々な質問が寄せられました。
そのなかに、等身大の目線で発してくれた質問があります。
「児童養護施設の子どもたちの遠足や修学旅行などのおこづかいは、だれが出しているのですか?」。

同じ「児童」でありながら、置かれた環境の違いに思いを馳(は)せたからこその率直な疑問だと思います。
聴く→考える→疑問が起こる→質問する、という循環が生まれた濃密な時間となりました。

心理・社会福祉学科では、
皆さんとご一緒にしっかりと考え、意見を出し合えるテーマでこれからも体験授業を展開していきます。
次回も、ぜひ、ご参加ください。

以上、オープンキャンパス体験授業レポートでした。

※さまざまな理由で両親や家族と暮らすことができない子どもたちを保護者に代わって、社会が公的な責任のもとで育てるしくみを「社会的養護」と呼び、
その役割を担っているのが児童養護施設です。

国家資格の社会福祉士を養成するための通信課程社会福祉士養成学科も設置しています。
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